「空手バカ一代」の真実

少年マガジンに連載された「空手バカ一代」は、映画化され、アニメにもなりました。フィクションの部分が指摘されることがありますが、「巨人の星」や「あしたのジョー」と並び称されるスポーツ漫画の傑作です。
マンガに登場する佐藤塾長は、当然のことながら何が真実かを知っていますが、それらは塾生といえども質問のできない事柄です。そこで、塾長の著作や過去の講話をもとにQ&Aを構成しました。
(「空手バカ一代」は講談社の講談社漫画文庫として発売されています。)


(c)講談社
(25巻が塾長の話)

 

Q1: マンガで、佐藤勝昭は、柔道で空手に敗れたので極真空手をはじめたと書かれているが、本当なのか?
佐藤塾長は20才の時に、肩に怪我を負ったために柔道を断念しました。柔道に代わる武道として、大山倍達氏の空手道・極真会に入門しました。
Q2: 佐藤勝昭は柔道家として極真会の大会に出場したように描かれているが、正しくないのか?
佐藤勝昭塾長は空手道・極真会に1965年に入門し、本部指導員となりました。そして、極真会の正式選手として1970年、第二回全日本空手道選手権大会に出場しました。
当然、試合で使われた技も空手です(空手の試合で柔道の技を使うことは反則です)。講道館の選手として空手道選手権に出場した事実は一度もありません。

Q3: 佐藤勝昭を「ヘーシングが日本柔道をやぶって以来の大器」と描いているが、真実か?
練習で肩を負傷するまで、海外で柔道を教えるために、塾長が柔道の猛稽古をしていたのは本当です。それは極真会に入門する前のことです。塾長によれば、「柔道界は人口も多く、層も厚いので自分ぐらいの強さの人は他にもいた。」とのことです。
Q4: マンガでは、入門の初日に大山倍達氏に呼ばれ、日本空手の未来を託されたことになっているが?

入門してすぐに大山倍達氏と握手をしたのは事実です。「兄が極真会の黒帯だったので、期待をかけられたのだろう。」と塾長は語っています。館長室に呼ばれた日は入門の初日ではなく、二日目です。

Q5: 第三回全日本選手権大会で優勝したのは事実か?

事実です。その後の第六回全日本大会、第一回世界大会でも優勝しています。

Q6: 柔道と空手はどっちが強いのか?

塾長によれば、「柔道の間合いで戦えば柔道の方が強いし、空手の間合いで戦えば空手の方が強い。そもそも、ルールの違う武道を比較することが不合理である。」とのことです。

Q7: 李青鵬は実在の人物なのか? ジプシー空手の外人は? 怪力男ジャック・サンダレスク氏と大山倍達氏の決闘の真実は?

これらの質問には答えられないとのことです。
(事務局では、マンガに関するお問い合わせには一切お答えできません。)

 

参考:
ジャック・サンダレスク氏は、自らのホームページの中で、大山倍達氏との出会いを語っています。http://www.donbas.com/の"My Friendship with Mas Oyama"に詳しい事実が書かれています。